【シャインマスカットの誕生物語】日本生まれのブドウが、なぜここまで人気になったのか?
1. シャインマスカットの特徴
2006年に品種登録された、日本生まれのブドウ品種。そのおいしさと育てやすさから、瞬く間に人気となり、今や夏から秋の定番フルーツとして親しまれています。 シャインマスカットは、その名の通り、皮が輝くような美しい見た目が特徴です。また、果肉は果皮が薄く、種がないため、皮ごと食べることができます。さらに、糖度が高く、甘みと酸味のバランスがよく、ジューシーな味わいが人気です。
2. シャインマスカットの誕生秘話
シャインマスカットの誕生は、1988年までさかのぼります。当時、農林水産省果樹試験場安芸津支場(現:農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門)では、欧米系の巨峰系品種「安芸津21号」と、欧州系のマスカット系品種「白南」を交配した実生から、種なしで皮ごと食べられるブドウの育種に取り組んでいました。 交配から誕生までは、実に20年以上もの歳月を要しました。その間、研究者は、果実の形や大きさ、糖度、病害虫抵抗性など、さまざまな特性を検証し、ようやく理想的な品種にたどり着いたのです。
3. シャインマスカットの功績
シャインマスカットは、そのおいしさと育てやすさから、全国各地で栽培されています。2022年には、国内の栽培面積は約1,000ヘクタールにも達し、ブドウ栽培の新たな主流品種として定着しています。 シャインマスカットは、日本のブドウ栽培に革命をもたらした品種と言えるでしょう。その誕生は、まさに奇跡の一言に尽きるでしょう。4.2022年産のシャインマスカットの、産地別収穫量とシェア
都道府県 | 収穫量(t) | シェア(%) |
---|---|---|
山梨県 | 680 | 43.4 |
長野県 | 524 | 33.1 |
岡山県 | 112 | 7.0 |
山形県 | 40 | 2.5 |
その他 | 154 | 10.0 |
山梨県が680tと、全国の43.4%を占め、トップとなっています。
次いで長野県が524tと、33.1%を占めています。
岡山県、山形県と続き、その他の都道府県は154tと、10.0%を占めています。
山梨県と長野県は、温暖な気候と、ブドウ栽培に適した土壌が広がることから、シャインマスカットの主要産地となっています。
岡山県は、日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きいことから、シャインマスカットの栽培に適した条件が揃っています。
山形県は、山間部に広がるブドウ園で、シャインマスカットの栽培が行われています。
5.シャインマスカットの美味しさ
シャインマスカットは、その甘みとジューシーさから、多くの人に愛されているブドウ品種です。その美味しさの秘密は、以下の3つにまとめられます。
糖度が高い
シャインマスカットの糖度は、平均20度前後と、ブドウの中でもトップクラスです。そのため、濃厚な甘みと、ジューシーな味わいを楽しむことができます。
皮ごと食べられる
シャインマスカットの皮は薄く、種がないため、皮ごと食べることができます。そのため、皮の渋みや苦味を気にせず、果肉の美味しさを存分に味わうことができます。
香りが良い
シャインマスカットは、マスカット系の品種のため、華やかな香りが特徴です。そのため、食欲をそそり、より美味しく感じることができます。
6.シャインマスカットの食べ方
シャインマスカットの食べ方は、そのまま食べるのが一番のおすすめです。
皮ごと食べられるため、手軽に美味しさを味わうことができます。
また、冷やして食べると、より甘みが増して美味しくなります。
そのほかにも、シャインマスカットを使ったレシピはたくさんあります。
例えば、 シャインマスカットのゼリー シャインマスカットのケーキ シャインマスカットのシャーベット など、スイーツやデザートによく使われます。
以下の写真は、当社のパティスリー&パーラーHorita205が手掛ける、シャインマスカットの特別なスイーツです。
シャインマスカットスペシャルデコ
シャインマスカットタルト
いずれも大人気のスイーツです。
シャインマスカットは、その美味しさと食べやすさから、幅広いシーンで楽しむことができるブドウ品種です。
ぜひ、一度試してみてください。
シャインマスカットは、贈り物にもぴったりのフルーツです。ぜひ、この機会に、シャインマスカットの美味しさを大切な人に贈ってみてはいかがでしょうか?
※時期によっては販売していない場合がございます。