大丈夫?「入学内祝い」の贈り方、渡し方のマナー、タブーなどを徹底解説!
「入学祝い」へのお返しとしてお贈りするのが「入学内祝い」。
しかし、贈るときのマナーやお渡しの期間など、不安も様々ですね。
そこで今回は、「入学内祝い」の定番の品物や、相場、のしの書き方、注意すべきタブーなど、余すとこなくお伝えし、あなたの「入学内祝い」をお手伝いいたします。最後はおまけで、金沢の老舗八百屋らしく、フルーツギフトのおススメもお伝えします。
そもそも入学内祝いって何?
「内祝い」は本来、幸せの分かち合い
「入学内祝い」に限らず「内祝い」というのは「幸せを、親戚、ご近所の人々と分かち合うための贈り物」というのが本来のあり方でした。
先に自分から贈るものであって、そこにはお返しという意味はありませんでした。
しかし、時代の流れとともに人々の意識は変わり、現代では、「内祝い」は「お返し」と同じ意味で使われるようになりました。
「入学内祝い」とは?
「学内祝い」とは、いただいた「入学祝い」に対して贈る”お返し”のことです。
「入学祝い」はお子様にむけて贈られますから、そのお返しの「入学内祝い」は、名目上は、
“いただいた方へ、お子様からのお返し”
ということになります。
しかしもらい手が子供では、財力がなく、自分でお返しをすることはできませんね。
よって 「子供に関するお祝いには、子供からお返しをしなくてよい」ということになります。
しかし、いただいたのに何も返さないのと抵抗を感じますし、お返しをしたくなるのが人情というもの。
お返しとしての「入学内祝い」という習慣は、このように生まれました。
ただし、そのルールには地方差が大きく、贈らないことを常識とする地域もあります。お返しの定番が決まっている場合もあります。
住んでいる場所の風習や伝統に合わせて、まずは年上の親戚などに確認しましょう。
入学内祝いの相場は?
いただいた額の、三分の一から半分
一般的に、贈られた金額(またはその価値)の「半分から三分の一」、または3,000円前後と言われます。
あとで「タブー」のところでも改めて伝えますが、もらった額以上のものは絶対に贈らないようにしましょう。
両親や親せきからの高額な入学祝に対しては?
自分や配偶者の両親や近しい親類、年配のご家族から高額のお祝い金やランドセルなどをいただくこともありますよね。
10万円以上をもらうことも珍しくありません。
このような場合、お返しは必要ありません。
それでも何か贈らないと申し訳ないと思うなら、三分の一や半分などという相場に合わせるよりも、感謝の気持ちを優先させるとよいでしょう。
子供からの手紙や、フォトフレームに入った入学式の写真などで十分です。
そもそも親類からの高額なお祝い金は、子供の入学に伴う費用や今後の出費などへの資金援助という意味合いも含まれています。
その気持ちを無駄にしないよう、好きなフルーツやスイーツなどを贈ったりしてもよいですが、高額になってしまわないよう気を付けましょう。
包装は?のしは?
きちんと包装して、のしは「内祝い」
きちんと包装してのしを付けてお渡しするのが一般的です。
のしは紅白の蝶結びで、表書きは「内祝い」「入学内祝い」。
下側には、お子様の名前のみを入れます。
のし紙は「内のし」にする地域が多いですが、地域によって違いもありますのであらかじめ確認しましょう。
入学内祝いをお渡しするタイミングは?
入学式が終わってからおよそ1か月の間に渡そう
贈るのにもっとも適した日は入学式を終えたその日ですが、その前後は何かと忙しいものです。
一般的には、入学式を終えてから1か月の間にお渡しできればよいとされています。
感謝の気持ちは速やかに伝えよう
入学内祝いは、品物だけでなく「感謝の気持ち」もお伝えします。
品物を贈る風習のない地域であっても、「感謝の気持ち」だけはお伝えしなければなりませんので、こちらの方が大事ともいえます。
贈る品物にメッセージを添えて贈ってもよいですが、お渡しが遅れるような場合は、書状、電話、メールなど状況に応じて速やかに送りましょう。
子供の手書きのお手紙や、入学式の写真などを添えるのもいいですね。
入学内祝いで人気があるのは?
定番の品物はこれ!
入学内祝いの定番品は以下のようなものです。
・商品券、ギフトカード
・フルーツ、果物
・お菓子、スイーツ
・お赤飯
・紅白のおまんじゅう
・カタログギフト
・タオル
・ご当地グルメ
・紅茶やコーヒー
「商品券」や「ギフトカード」は、受け取った方が自由に使えるため、年代に関係なく贈ってよいでしょう。
「スイーツ」では、詰合せセットが多く贈られています。
特に「バウムクーヘン」は縁起のある洋菓子の定番。
積み重なった年月を連想させることから、結婚式の引き菓子、無病長寿を願う退職記念に贈られるものでしたが、近年ではギフト全般として贈られています。
「お赤飯」も定番のうちの一つです。
「お赤飯」は、お返しというより、「内祝い」の本来の意味であった「幸せを分かち合う」という趣旨に即した贈り物になります。
「邪気を払い、魔除けの意味を込めて、めでたい日やお祝い事の席で振舞われるようになった」
という歴史もあり、日本中で選ばれているようです。
定番は様々です。
年代によって喜ばれるものが違うため、お相手に応じて贈り分けるのがポイントです。
フルーツは、これがイチオシ!
私たち堀他は、金沢の老舗デパートにてフルーツギフトを専門に長年扱い、入学内祝いも毎年承ってきました。
その経験から、入学内祝いに贈るフルーツは、次の果物がオススメです。
・静岡クラウンメロン
・デコポン
・りんご
「静岡クラウンメロン」は、日本最高級のマスクメロンです。
一年中品質が安定しているため、贈る安心感もあります。
「デコポン」は、糖度13以上酸度1%以下の基準をクリアしたものだけが市場に出回るため、こちらも間違いのないフルーツです。
また、ちょうど入学式を迎えるころには愛知県蒲郡産の、とても評判のよい「樹熟デコポン」が市場に出回っており、非常にオススメです。
「りんご」も、この時期でも、しっかり光センサーの審査基準を受けて、高糖度のものが出回っており、かつ「りんご」は万人受けするフルーツの一つでもあるためこちらもオススメできます。
フルーツを選ぶ場合は、甘さや見た目などに応じて等級があるため、
インターネットでのお取り寄せ、デパートでのご購入、どちらでも構いませんが、プロの目で選んでいただくことがとても重要です。
これはダメ!入学内祝いのタブー
いただいた額以上のものは贈らない
入学内祝いに限ったことではありませんが、いただいた額以上の者をお贈りするのはやめた方がよいでしょう。
同じ種類のものは贈らない
商品券や図書カードを入学祝にいただいたから、同じ商品券や図書カードを贈るなど、受け取ったものと同じジャンルをお贈りするのもやめた方がよいでしょう。
贈るのが遅すぎる
「入学内祝い」は、入学式から1か月の間に贈るのが一般的ですが、それを過度に超えてお贈りするのもやめた方がよいでしょう。
品物を裸のまま渡す
近しい間柄とはいえ、品物をなんの包装もせずにお渡しするのもなんとなく失礼ですね。
きちんとのしをつけて包装するほどの間柄ではなくても、ある程度はお包みしてお贈りしましょう。
「入学内祝い」まとめ
「入学内祝い」は、いただいた「入学祝い」の額の三分の一から半分程度の品物を、
入学式から1か月の間に贈るのが一般的です。
紅白の蝶結びで、表書きは「内祝い」「入学内祝い」、下側には、お子様の名前のみを入れます。
贈る品物の定番は様々ですが、一律ではなく、お相手に応じて贈り分けましょう。
いただいた額以上の品物や、いただいたものと同じ種類のものを贈ったり、
贈るのが遅するなど、タブーもありますので注意が必要です。
品物と同時にお礼の言葉やメッセージも大事です。
品物と一緒に添えて贈るか、品物が遅れる場合は書状、メール、電話などで先にお伝えしましょう。